アンチエイジングの要、3大美容成分とは?
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸のはたらき

化粧品の成分としてよく耳にする、「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」。
この3つは皮膚を構成する3大要素でもあり、肌のハリや艶を保つための要として真皮3大美容成分と呼ばれています。
また肌だけではなく、膣や子宮など女性の健康にも大きく関係しています。
それぞれの働きと、3大成分を保つためのポイントをみていきましょう。

皮膚の構造

皮膚の内部は、主に表皮、真皮、皮下組織の3つの層に分かれています。
一番外側の表皮は外部からの刺激や細菌などから皮膚を守る役割、表皮の下にある真皮は、肌のハリや弾力を保つ役割、皮下組織は脂肪をつくって蓄え、表皮と真皮を支えるクッションのような役割を持っています。
真皮3大美容成分のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は真皮の中にあり、線維芽細胞という細胞によってつくり出されています。
ロープのような形状のコラーゲンは、エラスチンで束ねられ、網状になっています。
このコラーゲンとエラスチンの間を埋めるように、ヒアルロン酸があり、水分を含んだスポンジのような構造になっています。
  
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は、真皮の中だけではなく身体のさまざまな部分でそれぞれ重要な役割を果たしています。
それぞれのはたらきについてみていきましょう。
  

コラーゲン

真皮の約70%を占めており、肌のハリに大きく関与しています。
アミノ酸の鎖が繋がってできた網目状のタンパク質で、伸びたり縮んだりしにくいという特徴があります。
コラーゲンは肌だけでなく身体のあらゆる部分に存在し、骨や血管などに多く含まれています。
細胞と細胞を結び付け、骨や軟骨、皮膚、内臓の構成に重要な役割を果たしています。
体内のコラーゲンは、歳を重ねるにつれ減少していきます。
コラーゲンが減少すると肌のシワやたるみの原因になり、健康面では関節炎や骨粗鬆症、眼精疲労、膣の萎縮や性交痛の原因になります。

エラスチン

真皮のうち5%を占めており、肌の弾力を保っています。
  
コラーゲンと同じくタンパク質の線維で、ゴムのように伸び縮みし、コラーゲン同士を結び付ける役割があります。
皮膚の真皮だけでなく身体のさまざまな部分に存在し、特に血管や靭帯など、弾力性や伸縮性が必要な部位で役割を果たしています。
生理のために収縮したり、妊娠時に大きく伸びる必要がある子宮も、90%がエラスチンでできています。
エラスチンは25歳ごろをピークに緩やかに減少し、30〜40代になると急激に減少します。
エラスチンが減少すると肌の弾力が失われるためシワやたるみが出てきたり、健康面でも血管が老化し脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが上がります。
また子宮も伸縮性が失われ固くなるため、生理痛や生理不順の原因となります。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸はゼリー状の物質で、優れた保湿能力を持っており、肌の潤いを保っています。
1グラムで6リットルもの水分を保つといわれており、皮膚の真皮の中ではコラーゲンとエラスチンの間を埋め尽くすように存在しています。
水分を含んで肌の隙間を満たすことで肌の乾燥を防ぎ、外からの刺激に対するバリア機能も担っています。
ヒアルロン酸は皮膚の他に関節液や目、脳、心臓、臍の緒や卵巣など身体のさまざまな部分に存在しています。
10〜20代をピークに徐々に減少していくことがわかっており、ヒアルロン酸が減ると肌が乾燥しやすくなりハリが失われたり、関節炎や目の乾燥、また膣内も乾燥してしまうため萎縮性膣炎の原因になります。

3大美容成分のはたらき

若々しいハリのある肌を保ち、女性の身体の健康を保つためには3大美容成分の減少をできるだけ防ぐ必要があります。
3大美容成分を保つポイントについてみていきましょう。

紫外線ケア

3大美容成分をつくり出しているのは線維芽細胞ですが、線維芽細胞の増殖力は歳を重ねるにつれ弱まり、40代の頃には20代の半分以下になってしまうことがわかっています。
  
さらに、紫外線を浴びると皮膚の中で活性酸素が増え、線維芽細胞を攻撃してしまい、線維芽細胞の減少に拍車をかけてしまいます。
また日焼けによる乾燥で線維芽細胞のはたらきが弱まってしまい、同時にコラーゲンやエラスチンの線維に損傷を与えてしまうため、徹底した日焼け予防をする必要があります。

3大美容成分で保湿ケア

肌が乾燥すると真皮のコラーゲンやエラスチンが傷ついてしまうため、保湿ケアが重要です。
  
3大美容成分は、化粧品として皮膚に塗布すると、表皮で保湿成分として働いてくれます。
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を一緒に使うことで相乗効果を生み出すので、3つの成分が配合された化粧品で保湿ケアをすることでより効果が期待できるとされています。
萎縮性膣炎や性交痛を防ぐためには、膣内に使用できる専用の保湿ケア用品を使用すると良いでしょう。

線維芽細胞を活性化させるスキンケア

化粧品は表皮に塗布しても、真皮までは到達することができません。
そのため、真皮にある線維芽細胞を活性化させるためには細胞に直接働きかける成分が必要となります。
近年、ヒト幹細胞培養液に含まれる成長因子や活性物質が細胞に直接働きかけ、細胞の活性化を促すことがわかってきました。
線維芽細胞を活性化することで、新たにコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出すことが期待されています。