日本は後進国?正しいデリケートゾーンケアを始めよう

みなさんは、正しいデリケートゾーンケアができていますか?
家庭での教育や学校の授業でも取り扱われるほど、デリケートゾーンケアが浸透しているアメリカや韓国など世界の国々に比べ、日本ではデリケートゾーンの話題はタブーになりがち。
自己流のケアで済ませてしまっている方も多いのではないでしょうか。
デリケートゾーンは名前の通り、身体の中でもとってもデリケートな部分であり、間違ったケアをしていると、余計にトラブルを引き起こしてしまう事もあります。 正しいケアを学び、清潔な環境を保つことでトラブルを防ぎましょう。

01 デリケートゾーンケアの必要性

経皮吸収率は42倍

デリケートゾーンは粘膜でできており、とても繊細でトラブルの起きやすい部分です。
外陰部や膣などデリケートゾーンの粘膜は、皮膚からの吸収率である経皮吸収率が腕の皮膚の42倍ともいわれています。
デリケートゾーンを洗うときにボディソープを使っている方もいると思いますが、一般的な量販店で販売されているボディソープには界面活性剤や防腐剤、香料など経皮毒性のある化学物質が含まれていることも少なくありません。
皮膚から吸収された化学物質は、食事などで口から入った物質とは違い肝臓の代謝を受けにくいため、ほとんどがそのまま体内に蓄積されてしまうと言われています。
そのためデリケートゾーンは他の皮膚とは違うものと考えて、特に注意してケア方法や商品を選ぶ必要があります。

デリケートゾーンのpH値

デリケートゾーンは、自浄作用を保つため、身体や顔のpH値よりも酸性寄りなのが健康な状態です。
市販のボディソープはアルカリ性のものが多く、酸性に保たれているデリケートゾーンのpH値を崩してしまうことがあります。
またストレスなどで女性ホルモンが減ると膣内のpH値を保っている善玉菌が減ってしまい、膣内環境がアルカリ性に傾くことでデリケートゾーンのトラブルを招くこともあります。
これらを防ぐためにも適切なケアを行なっていく必要があります。

乾燥を防ぎトラブルを防止しよう

年齢を重ねるにつれ、膣内が乾きやすくなってきます。
若い女性でも、長期間の授乳などで生理が止まっている女性など、女性ホルモンの分泌が減ると膣内が乾き、萎縮性膣炎などの病気にかかることがあります。
デリケートゾーンケアを取り入れることで病気のリスクを下げられる可能性があります。

02 お悩み別おすすめケア方法

デリケートゾーンケアにも様々な方法があります。悩み別にケア方法をみていきましょう。

基本のケア→専用ソープ

デリケートゾーンは皮膚が薄く、ひだがあり皮脂などの汚れが残りやすいため、お湯で洗うだけのケアでは雑菌が繁殖してしまいます。
自浄作用を維持するためpH値を保つこと、また経皮吸収率の高さを考えて、専用のソープを使って洗うようにしましょう。
一般的なボディソープはpH値がアルカリ性寄りで、やや酸性寄りのデリケートゾーンには洗浄力が強すぎます。
pH値はやや酸性よりのpH5.0〜7.5位のものを選びましょう。
また界面活性剤や防腐剤、着色料や香料などを含まない無添加の商品を選ぶと安心です。
たっぷりの泡で、ごしごし擦らずに優しく洗いましょう。
膣内を洗うと善玉菌まで洗い流してしまうため、ソープを使って洗うのはアンダーヘア、尿道口周り、小陰核と大陰核の外陰部だけで十分です。

においの予防→専用ソープ、ムース、ウェットシートなど

においの予防には、専用ソープでの基本的なケアの他に、出先で使えるふきとり用のムースやウェットシートのような商品があります。
デリケートゾーンを清潔に保つことでにおいの予防になりますが、汗の酸っぱいにおいではなく、魚が腐ったような生臭いにおいがする時は、細菌性膣炎やトリコモナス膣炎に罹っていることもあります。
少しでも気になる時には早めに婦人科を受診しましょう。

外陰部の乾燥→ローション、クリームなど

皮膚が乾燥するのと同様に、デリケートゾーンもそのまま放っておいては乾燥してしまいます。
特に出産後や更年期、ストレスの影響などで女性ホルモンが不足すると、乾燥しやすくなってしまいます。
お風呂上がりに優しくマッサージしながら、pH値と添加物に配慮された専用のクリームでケアしましょう。

黒ずみ→ローション、クリーム、下着の見直し

デリケートゾーンの黒ずみは、女性ホルモンが豊富であることの表れであるので気にしすぎることはありませんが、下着の擦れによる継続的な刺激も原因の一つとされています。
ローションやクリームで保湿をしておくことで擦れによる刺激を和らげることが期待できます。
また、下着の跡がつくようなきつい下着をつけていると肌への刺激が強くなってしまうため、定期的にサイズを見直しましょう。

病気やトラブルの予防→セラムなど

健康な膣内は、ラクトバチルス菌(乳酸桿菌)などの善玉菌によって自浄作用がなされています。
ストレスや更年期などで女性ホルモンが減ると、女性ホルモンが作り出すグリコーゲンを餌としているラクトバチルス菌も減ってしまい、膣内の環境が乱れ悪玉菌が増えてしまいます。
悪玉菌が多い膣内環境では雑菌やウイルスが繁殖しやすくなり、病気に罹りやすくなってしまいます。
韓国などの美容大国では、自浄作用をサポートするため、また高い経皮吸収率を美容に活かすために、ラクトバチルス菌や美容成分の配合されたセラムなどを直接膣内に入れるタイプの商品が浸透してきています。
正しいケア方法と安全性の高い専用の商品でデリケートゾーンの健康を守っていきましょう。
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