生理の”仕組み”と”向き合い方”を知る

女性が初潮を迎えてから閉経するまでの期間は、平均で35~40年間と言われています。
毎月平均5日間は生理期間とすると、なんと一生涯で約6年9ヵ月は生理と付き合うことになるのです。
生理痛や身体のだるさ、イライラなど精神面の変化など、生理に悩む女性も多いと思います。
正しく生理の仕組みを理解し、大切な自分の体や心と向き合いましょう。

1 生理の仕組み

ホルモンの分泌量

生理のリズムは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンの分泌で生まれます。

初潮(初めての生理)を迎える年齢は、個人差が大きいですが平均的には12~13歳です。
また、あくまで目安ですが、10歳を過ぎて身長152㎝、体重42kgに近づいてきたらそろそろ生理が来る時期になります。

生理がくると、肌質も変わってきます。
乾燥してきたり、逆にオイリー肌になったり、ニキビなどの肌トラブルも現れやすくなります。
これは、生理によってホルモンバランスがくずれるからです。

生理周期中は、4回にわたってホルモンバランスが変化します。
女性は月に4回性格が変わるといわれているのはこのためです。

一般的に生理周期は約4週間(28~30日)を1サイクルとし、生理が始まってからおよそ14日目に排卵が起こります。
正しく生理の仕組みを理解することで、体や心の不調に対して対策することができます。

1週目(生理中)

気持ちを安定させる「プロゲステロン」の急減により、体のむくみや疲れ、イライラに不安感などを感じたり、吹き出物も出やすくなります。
生理期間中は気分が落ち込みやすい時期といわれるのはこのためです。
さらに、生理前後は男性ホルモン「テストステロン」が増加するため、攻撃性が増します。

2週目(生理後)

生理が終わった直後から女性ホルモンの代表「エストロゲン(卵胞ホルモン)」がどんどん増えていくため集中力・気分ともに上がりやすくなります。
肌にツヤが出たり、体つきが女性らしくなったりといった体の変化も見られます。

3週目(排卵後)

生理初日から14日目~21日目のこの時期は、気分を落ち着かせる「プロゲステロン」「オキシトシン」が増えて、安心感や安らぎ、幸福感を感じやすくなります。

4週目(生理前の不調期)

生理が近づくにつれて、減っていた男性ホルモン「テストテロン」がまた増え始め、イライラや不安感が増えます。
また、妊娠しやすくするための「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が増え始めることによって、体や脳が水分を溜めこむようになり、体がむくんだり、イライラや不安を感じたり、感情をコントロールできない、不眠になるなど、いわゆる生理前症候群=PMSが起こります。

2 PMS(月経前症候群)

PMSの症状

  1. こころの不調
    • イライラする
    • 落ち着かない
    • 集中力が下がる
    • 気分が憂鬱になる
    • 情緒不安定になる
    • 身近な人にやつあたりしてしまう
  2. からだの不調
    • 肌荒れ・にきび
    • 疲れやすくなる
    • 下腹部が張っている感じがする
    • 乳房が張る・痛む
    • 眠気もしくは不眠
    • からだが浮腫む
日本では月経のある女性の約7~8割が月経前に何らかの症状がありますが、PMSについては7割が詳細を知らないというデータがあります。

PMSとは、月経前3~10日の間に続く様々な精神的・身体的な不調のことであり、主な症状は以下です。

体のリズムに合わせた美容法

軽い症状~重い症状まで個人差があるため、生活に困難を感じない人もいますが、PMSは日々の習慣の見直しや、ホルモン治療(低用量ピル等)などによって改善できるので、セルフチェックで不安を感じたら、一度婦人科を受診してみてくださいね。

3 生理との向き合い方

現代の女性が月経を経験する期間は、初経年齢の低下、出産数の低下、出産年齢の上昇、晩婚化などと言った時世の変化に伴い、むかしよりも増えているといわれています。

生理による心身の不調の原因はさまざまあり、対処法も異なります。
だからこそ、生理の仕組みと、不調の原因を正しく理解して対処することが大切です。

生理によって身体的苦痛を感じたら、我慢せずに鎮痛薬をうまく取り入れて改善を図りましょう。
また、体を温める・骨盤を整える・睡眠の質を上げる・規則正しい生活をする、など日々の習慣を見直すことでもある程度緩和することができます。

セルフコントロールできない場合は、生理が原因ではない何かしらの病気が隠れている場合がありますので、症状が改善しない時は、迷わず婦人科に相談に行きましょう。
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